私立中高一貫校に通い始めて学習についていけず、定期テストの点が上がらない。
こんな悩みを持つ生徒がその学校の半数近くいます。
ここでは、効果的な学習方法に焦点を当て、そのような課題を解決するための学習方法を考えてみましょう。
学習に追いつけない理由
まず最初に、私立中高一貫校に入学した後に学習に追いつけなくなる理由を考えてみましょう。
入学がゴールになっている
中学受験を勝ち抜き、目指していた学校に入学できたことを最終目標となり、その結果、学習への意欲が低下する子もいます。
また、第一志望に合格できず、妥協したことで学習意欲が低下する子もいます。
このような生徒たちは、学習の習慣がしっかりと定着している生徒たちと比較して、テストの成績に大きな差が出始めます。
進度の速い授業
私立中高一貫校は公立よりも進度の速いカリキュラムを採用しています。
これは一部の生徒にとっては利点である一方、一部の生徒にとっては欠点となります。
このペースについていけない生徒は、学習に遅れをとる可能性があります。
塾に通わない
中学受験に合格した後、自宅学習に切り替える生徒もたくさんいます。
今まで塾で課題が与えられていましたが、いざ自分だけで勉強するとなると、「どこから学習を始めるべきかわからない」、「学習のペースがわからない」といった学習へのハードルが上がることがあります。
効率的な学習法を探る
次に、私立でも公立でも適用可能な効率的な学習法について探ります。
学習時間の確保
学習時間を十分に確保することが重要です。
高校受験に向けて受験勉強をしている生徒と同じ時間を目安に学習することをお勧めします。
効果的な予習
次の授業の内容を予習することは、カリキュラムのペースについていくために不可欠です。
予習を行ないと、貴重な授業時間が無駄になる可能性があります。
1日15分でも良いので、次の授業の範囲の予習を行うようにしましょう。
授業を有効に活用する
授業を有意義に活用することは、学力向上にとって不可欠です。
授業の予習はもちろん、復習にも力を入れましょう。
授業の内容を理解した上で復習を行うことで、次の授業や予習の理解力を上げることができます。
それでは科目ごとの復習方法について解説します。
国語
授業で扱ったところを音読する。新しい漢字が出てきたら書いて読んで暗記する。
英語
授業で扱った文を音読する。授業で分からなかった単語、熟語は調べて教科書にメモする。
数学
授業で扱った問題をもう一度解いてみる。問題の解き方が説明できるようにする。
予習、復習は毎日行うことで習慣化されるので、ぜひ続けてみましょう!
周りとの差をつけ成績を上げる方法
最後に、周りと差をつけるための方法について解説します。
予習と復習だけでなく、以下の2つのポイントにも注意を払うことで、さらなる成績向上が期待できます。
基礎の固め
基礎の理解を深めることは、ハイスピードな授業についていくために重要です。
基本的な漢字や英単語、公式を早いうちから覚えておくことで、理解に時間がかかる問題に直面したときに、教科書に戻って何度も学習し直す必要がなくなります。
スキマ時間の有効活用
スキマ時間を有効に活用することも重要です。
例えば、通学時間を学習に充てるだけで、往復で2時間分の学習時間を確保することができます。
中学受験合格直後の対策
中学受験を終えて、実際の入学式までは約2ヶ月あります。
この期間を利用して、入学後の授業に備えることをお勧めします。
数学は「正負の数」から始まり、英語は基本的なアルファベットから始まります。
これらの基本的な内容を理解しておくことで、授業のスタートについていくことができます。
まとめ
最後に、中高一貫校でも公立の学校でも、学習の積み重ねが重要であることは間違いありません。
どんな学習でも、続けることに意味があります。
学習の習慣をつけ、日常の一部にすることで、学習へのハードルが下がります。